絶望モラトリアム

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トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド総評

10月9日発売の週刊少年ジャンプ45号(集英社)から6週にわたり掲載される、ジャンプ大物作家による読み切りシリーズ「トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド」のタイトルが公開された。

週刊少年ジャンプ45号では「NARUTO -ナルト-」で知られる岸本斉史が熱血野球マンガ「ベンチ」を執筆。続く46号では空知英秋が伝説の番長を描く「ばんからさんが通る」、47号では許斐剛のアク

ションストーリー「Moon Walker LTD」、48号ではうすた京介が幼き拳法家を描く「ポー」、49号では秋本治が平穏な村に住む少女を描く「SUCCEED」を発表する。

そして大トリを飾る鳥山明「KINTOKI-金目族のトキ-」は、ある夢を持つ青年トキの物語。

http://natalie.mu/comic/news/38227より引用


というわけで全部出そろったので総評です。
とりあえず再度各作品の感想を視点を変えて書いてみました。


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■ベンチ - 岸本斉史
ある意味で、今回の企画に最もマッチした作品だったと思います。
良く分からない説教、整合性がなく勢いだけで進む展開、、滑るギャグ、可愛くないヒロイン、作者が良い台詞(笑)をキャラに無理やり言わせる
といった、岸本先生の悪い部分がオールスターで出たような作品でしたが、普段連載している「NARUTO」では読めないような内容を描いてくれました。
これで話が面白かったら言うこと無かったのですが、残念ながら現役でジャンプで人気連載している人の作品とは思えないようなレベルでした。
それでも、話は1話でしっかりと完結してますし、もしこれが無名の新人の読み切りだったらもっと高評価になったと思います。


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■ばんからさんが通る - 空知英秋
絶妙な伏線、切れたギャグ、空知節など、岸本先生とは違い自分の売りを見事ぶち込んだ読み切りでした。
しかし、あまりにぶち込みすぎてしまった為、読み切りとして少々設定がくどくなってしまった気がします。
「だんでらいおん」・「しろくろ」くらいの割とシンプルな設定の方が読み切り作品としては読みやすいと思います。
というか明らかに設定や展開が現在連載している「銀魂」に引っ張られてしまった印象。
そのせいで「銀魂」でも出来るような話をキャラだけ変えてやっているように感じ、単体の読み切りとしては評価しづらい作品でした。
あと、作者の趣味が出すぎたのも個人的にマイナス、ガンダムはともかくおにゃんこネタは乗り切れない。


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■Moon Walker LTD - 許斐剛
良くも悪くも許斐先生の持ち味が出た作品でした。
しかし、テニスの王子様とは違った味付けがしてあり、どちらかといえばCOOLに近い作品でした。
格好良い男が格好良く相手を倒す、これだけみるとテンプレートでしかありませんが、その中でしっかりと個性を出しているのがさすが。
殆ど文句の無い作品でしたが、許斐先生の悪癖ともいえるキングクリムゾンが発生してしまっている為、
しっかりと行間を読まなければ少し分かりにくいところがあるのが難点でした。


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■ポー - うすた京介
うすた先生の拳法漫画ということで、一体いつになったら「大嘘憑き」が発動するのかと身構えていたのですが、結局最後までまじめに描き切って少々驚きました。
ギャグをちりばめながら、こういったまともな展開も描けるよ、といううすた先生の新たな可能性を垣間見た気がします。
読み切りとしても完成度は高く、何より読み切り作品に有りがちな設定の過多や話の詰め込みなどがまったく感じられなかったのがさすが。
特に話の詰め込みについては「面倒なことはギャグで押し切る」ことでうまく成立させており(レン・ホーキンが何故かポーに着いていくところ等)、
自分の持ち味であるギャグをうまく物語に組み込み、絶妙なバランス感覚で巧く仕上げたと思います。


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■SUCCEED - 秋本治
無難に仕上げながら、サプライズも用意し、綺麗にもってきたと思えば感動の押し売りで評価を落とす。
今回、秋本先生には「感動系」以外の作品を描いて欲しかった自分としては、残念な作品となってしましました。
ラストにサプライズを持ってきたところは評価できますが、最後の日本万歳発言でゲンナリ。
何故あそこまで過剰に日本を持ち上げる必要があったのか疑問です、古き良き日本の記憶が継承され現在の日本を支えていることを描きたいのは分かるのですが、
やはりあそこまでべた褒めすると、少しくどいというか引っかかりを覚えました。


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■KINTOKI-金目族のトキ- - 鳥山明
今回の「トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド」は鳥山明に仕事をさせる為に企画したんだろうと個人的には思っているのですが、
トリを飾るのに相応しい作品かと言われれば少々疑問を感じざるを得ません。
絵本としてみれば非常に完成度の高い作品だと思いますが、漫画、それも少年ジャンプに掲載する作品としてはあまりにも淡白。
これならいっそアラレちゃんみたいなギャグ漫画にすればよかったんだと思うのですが、そこはDBの作者。
バトル描写を描いて欲しかったという声が必ず挙がってきたでしょう。
クランとトキとのバトルシーンはDBを思い出させて結構ワクワクしたもんなぁ。


■総評
個人的な面白さで言えば
ポー > Moon Walker LTD > KINTOKI-金目族のトキ- > ばんからさんが通る > ベンチ ≧ SUCCEED
といった感じ、上位2作品には新たな可能性や読み切りとしての素晴らしさを感じました。
3位・4位は良くも悪くも持ち味のまま読み切りを描いてしまい、期待以上の作品ではありませんでした。
ベンチとSUCCEEDは残念なところばかりに目が行ってしまい、この企画のレベルを下げた印象しかありませんでした。
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