絶望モラトリアム

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打ち切り感想 ǝnígmǝ【エニグマ】

『ǝnígmǝ【エニグマ】』は、榊健滋による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2010年41号から2011年47号まで連載された。話数単位は「e○(エピソード、○には数字が入る)」。サブタイトルは英語を片仮名に直した物となっている。

あらすじ
高校生、灰葉スミオは近未来に起こる出来事を予知する能力「夢日記」を持つ少年。能力で人助けをする事以外は平凡な生活を送っていたある日、母親が「エニグマ」という謎の言葉を残して姿を消してしまう。夢日記に記された通り、現場に不可解な黒いシミを残して…。混乱のあまり病院で保護された後、ふと目覚めると、スミオは同じ高校の6人の生徒と共に真夜中の体育館に連れて来られていた。

そして「エニグマ」と名乗る謎の人物による説明を受け、運命のゲームe-testが始まった。

引用元:Wikipedia

エニグマ 1 (ジャンプコミックス)エニグマ 1 (ジャンプコミックス)
(2010/12/29)
榊 健滋

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設定は良かったが、作者の頭が足りなかった

全55話、1年以上連載し、それなりに纏めた印象の作品であった。
第1話では、ジャンプらしからぬ設定、ホラーテイストな雰囲気と期待が持てる作品でしたが、徐々に露呈する作者の設定の練り込み不足が響いてか、ついには打ち切りとなった。
何が悪いのか、と言われれば単純につまらなかったとしか言いようが無い。
画力はそれなりにあるし、漫画的手法もそれなりに上手いが、肝心の話が文字通り「話にならなかった」
7人がそれぞれの才能を駆使して課題を解決していくという設定は面白かったが、個人的にはこの「才能」が失敗だったと思う。
まず、「才能」と言う割には完全に超常現象の類であり、超能力でしかない。
それは別に作中の表現の問題だけなので大した話ではないが、この「才能」は特に法則性も制限も無いので「何でも出来てしまう」
その為、「問題発生」⇒「才能で解決!!」を延々と繰り返すのみとなってしまった、あまりにもご都合主義な展開の連続である。
まぁこれは作者が「才能」をありきで考え、この「才能」を生かすならこういう課題を与えようと展開を考えたことが大きな原因だと推測する。
唯一作者が頑張って考えたと言えるのは、7人+クリスの「才能」を駆使してパスワードを手に入れたことぐらいだろう。
まぁこれも物理法則を軽く無視した展開であった為、「作者が頑張って考えた」の域を出なかったわけだが。

上記の物理法則もそうですが、作者はちょっと頭が足りないのか作中で設定の荒さが目立つ。
分かった上で無視しているのか、単純に頭が足りないのかは不明であるが、後者なら編集は少しは仕事をしてほしい。
それが特に顕著に表れたのは、水沢アルの才能「人形化(ピットくん)」だろう。

人形化(ピットくん)
「月に人が行くとどうなるか知ってる?
 重力が地球の1/6…だからいつもより6倍飛べるようになるんだって
 今ボクは月の住人だっ!」
という謎の発言をした上で、要するに身体能力が6倍になる能力。
何故月の住人なら身体能力が6倍になるかは最後まで不明だった(逆なら説明は可能)。
作者が何か上手い言い回しをしたくて、見事に失敗しただけだと思われる。

他にも、
・ピンポイントで写真の一部分だけを燃やせるタケマルさん
・崇藤タケマルのあやふや能力(動きを逆再生したり、その場でバラバラになったり)
・喉を掻っ捌いたら喋れるようになるキリヲ
・意味の分からない理由で警察に捕まるキリヲ
・日本国内という設定にも関わらず、意味不明な拷問を受けるキリヲ
・何故か新しい世界でダブっているクリス先輩
等々、ツッコミどころが満載な作品であった、サスペンス風の作品においてこれは致命的であったと思われる。

総評
画力があり、目新しい設定も多数あったが、如何せん矛盾点が多すぎる作品であった。
週刊雑誌で連載する以上、ある程度の矛盾点は仕方のないことではあるが、それが目立つ作風であったことが残念。
また、e-test編はそれなりに面白かったが、その後の「列車編」は本当につまらなかったのも打ち切りの原因だと思われる。
あれならe-test編で綺麗に終わらせていた方が良かったような気がする。
何にせよ、画力はあるので原作とかつけば化けるかもしれません。
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